by nodoca
もう少ししたら、あの人は列車に乗る。
まだ雪が残っているらしい、あの人の故郷へと。
夏には稲穂の上を緑の風が吹き抜け、見上げる入道雲が立ち上がる町。
いつかは、二人で行くはずだった町。
でも、もう、みんな終わったこと。
みちのくの町を、私は決して訪れることは無い。
胸のあたりが、ざわさわとしている。
もう少ししたら、あの人が列車に乗る。
あの人を育てた、美しい町に帰って行く。
胸のあたりが、ざわさわとしてる。
オチも無ければ役にも立たぬ、「えっ、それだけなの?」と拍子抜けする話を書き連ねるブログです。四十代以上、酸いも甘いも判り始めた人たちへ、大人の憩いとなれば幸いです。
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