2010年2月28日日曜日

いか


view photostreamUploaded on July 7, 2009
by angrydic



イカを食うなら、握りがいい。

それもシャリの小さな、江戸前の粋な握りだ。

ワサビが透けて見える子イカを、キュっと握った涼し気な姿。

ほんの少しの煮切り醤油で口に運べば、スッと歯の通る儚いほどの軟らかさ。

ほのかな甘みが酢と混じり、堪らなく美味い。

夏の暑さを忘れさせる、そんな握りだ。







2010年2月27日土曜日

あさり

view photostreamUploaded on September 5, 2008
by [cipher]


アサリを採ってきたら、たまには男の料理もいい。

なに、面倒なことなんかしない。

一晩砂を吐かせたアサリを、フライパンに乗せるだけだ。

火をかけて見ていれば、アサリが勝手に口を開き始める。

おおかた開いたところに、同量の酒と醤油をぶっ掛ければ終りだ。

全体に大きく揺すって大皿へ。

見てくれを気にするなら、ざっと青葱を散らせばいい。

ビールを片手に手掴みでやる、こいつが美味い。

春の海が、口の中一杯に広がるんだ。





小イワシの酢漬け

view photostreamUploaded on February 2, 2009
by panchomambo


小イワシの酢漬けを食うなら、アンダルシアのバルがいい。

宿の近くにある店を回って、お気に入りの味を見つける。

余計な言葉は要らない。

ただ一言、ビーノブランコ。

あとは、並んだタパスの中から小イワシの酢漬けを指せば、至福の時は目の前だ。

ほどよい〆具合と小イワシの歯ごたえ、スッと鼻に抜けるニンニクの香り。

噛み締めれば噛み締めるほど、美味さが沁みわたる。

辛口の白ワインを流しこんで、また一口。

…堪らない。

南スペインの陽射しも忘れて、ただ口の中の幸福を味わう。




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Uploaded on February 2, 2009




view photostreamUploaded on June 9, 2007
by [cipher]


鰆は、定番の西京漬けがいい。

そうなると、いい板前の店で食うしかない。

焦がさにず火を通し、味噌の香りと鰆の繊細な味を残すには腕が要るからだ。

そんな店なら、焼き上がりと盛り付けの美しさだけでも一杯飲める。

酒は、どっしりとした味わいの純米がいい。

喉を湿らせたら、まずは何も付けずに一口食べる。

焼けた味噌の香り、ほんのりとした甘みと身離れのよい歯ごたえ。

また酒が進むのは、間違いない。

少し飽きたら、ほんのちょっぴり醤油を垂らしてみる。

鰆の味がさらに引き立ち、またまた酒が進むのだ。





2010年2月26日金曜日

お好み焼き

view photostreamUploaded on December 2, 2005
by y_katsuuu


お好み焼きは、鉄板の上で食うのがいい

たっぷりソースに青のりと鰹節。

小さなヘラで端から切って、そのまま口に運ぶ。

熱いのを、ハフハフ食うのがいい。

喉が乾いても暫くは我慢だ。

ビールも飲まない。

ソースの甘さがクドく感じる頃、冷たい水を一息に呑む。

ああ、まさに値千金の水。





焼き芋

view photostreamUploaded on December 8, 2005
by isado


美味い焼き芋を食うなら、鳴門金時がいい。

そいつを焚き火の中に放り込んで、ぼんやり眺める。

枯れ葉が燃えて火が揺らめくさまは、見ていて飽きない。

思い出したように芋を転がすと、また火の表情が変わる。

芋の甘い匂いで我に返るまで、そんな無為な時間を過ごすのもいい。

頃合になれば、ホクホクのヤツを二つに割って齧り付く。

内からも外からも暖まる、そんな冬の愉しみだ。





茄子の糠漬け

view photostreamUploaded on August 23, 2009
by -kamuimintara-


茄子の糠漬けを食べるなら、スダチが欠かせない。

まず小皿に醤油、そこにスダチを絞って好みの味を作る。

スダチの味は、レモンのような単純な酸味じゃない。

強過ぎない爽やかな酸味がスッと口に広がる。

こいつが茄子の後味を消して、さらに旨味を引き出す。

こうなったらご飯が止まらない。

なにしろ、ご飯の甘みとスダチの酸味が実によく合うのだ。






2010年2月25日木曜日

おでん



view photostreamUploaded on January 7, 2010
by SandoCap


おでんを食うなら、冬の吹きさらしがいい。

寒い日の夕暮れ時、出汁の香りに誘われた屋台。

ほのかに上がる湯気の温みさえ有り難い。

玉子に大根、竹輪に厚揚。

そうだ、ガンモを忘れちゃいけない。

練り辛子をたっぷり付けて、ハフハフ言いながら食う。

ツーンと来たところに熱燗を流し込めば、もう寒さなんて知らない。






メジマグロ

view photostreamUploaded on July 15, 2008
by kozakaisou

美味い天然の生マグロを手軽に食うなら、メジマグロがいい。

夏も終わりかけた遅い午後、馴染みの魚屋。

何本か並んだメジをざっと見渡し、片身の値段を訊く。

値頃なら良し、お高いようだと腹身側だけにする。

手馴れたオヤジは刺身包丁一本で、丸のメジをどんどん捌いて行く。

それを見ているだけでも楽しい。

刺身に造って貰えば、後は陽が落ちるのを待つだけだ。

お気に入りの酒で喉を湿らせ、ワサビを載せたメジを口に運ぶ。

モチモチと吸い付くような歯ざわりと絡んだ醤油。

どうしたって、頬が勝手に緩む。

片身を買って余ったら、翌朝は贅沢な朝ご飯だ。





*メジマグロは、日本近海で取れる本マグロの子供






春風

view photostreamUploaded on March 22, 2009
by nakimusi


人の心は春風のよう。

ある日突然、心地良く頬を撫で優しく身を包んでくれる。

でも春の風は気まぐれ。

南風かと思えば、北風に変わる。

同じであること無く、留まること無く、そして去ってゆく。

風を追いかけても無駄。

風を恨んでも仕方ない。

だから、今吹いている風を楽しもう。





牡蠣

 view photostreamUploaded on November 25, 2006
by ivva


色合いの鮮やかな生牡蠣が手に入ったら、しゃぶしゃぶがいい。

土鍋に昆布だし、酒もたっぷり加える。

あとは白葱だけ、他のものは要らない。

その代わり美味いポン酢と、紅葉おろしが欠かせない。

鍋が、ふつふつと言い出したら、葱を少し入れてまず先に一口。

舌がサッパリしたところで、生牡蠣を一つ泳がせる。

しゃぶしゃぶと、二三度湯をくぐらせれば充分だ。

ポン酢と紅葉おろしを絡めて、そっと噛めば海の芳醇な香りが広がる。

生で食べるよりも、味と香りに丸みが出て、食べ易いのだ。

濃厚な味は、淡麗な吟醸酒で洗い流し、また最初から繰り返す。

牡蠣が無くなるまで続く、至福のループだ。





鯖の塩焼き

view photostreamUploaded on August 4, 2009
by CathyCat

鯖の塩焼きを食うなら、焼きたてがいい。

ハラミの油が、泡を吹いてるようなヤツだ。

そのまま醤油をぶっかけるなんてことはしない。

醤油は小皿に、レモンを絞ってオリジナルのつけダレにする。

左手には、湯気を立てる白い御飯。

身をほぐしては、サッとつけダレをくぐらせて口に入れる。

鯖の脂とレモンの酸味、そこへ白い飯を押し込む。

あるいはつけダレにくぐらせた身を、ご飯の上に乗せて掻き込んでもいい。

鯖が骨だけになるまで止まらない、快楽のひと時だ。




2010年2月24日水曜日

ハンバーグ

view photostreamUploaded on January 10, 2010
by an-k


ハンバーグを食うなら、学生街のキッチンがいい。

上品なのは要らない、ご飯のオカズになるかどうかが問題だ。

ボリュームと肉汁、味のはっきりしたソース。

付け合せのスパゲッティだって、たっぷりなきゃダメだ。

ガツンと食って、腹一杯にする。

それがハンバーグってもんだ。








朝御飯

 view photostreamUploaded on April 22, 2009
by alexxis


うまい朝飯を食うなら、やっぱり味噌汁だ。

春先なら、潮の香りがする浅利の味噌汁。

それに、鯵の干物か塩鮭でもあればいい。

まぁ、玉子焼きにジャコが付いても邪魔にはならない。

ぼんやりと緑が萌え始めた遠景を眺めながら、そんな朝飯をしっかり食う。

それでこそ、一日が元気に送れるってものだ。




2010年2月23日火曜日

湯豆腐

view photostreamUploaded on June 2, 2008
by maaco


湯豆腐を食うなら、豆腐が肝心だ。

箸で掴めるほどの濃度と、それでいて淡雪のような舌触り。

大豆の香りが鼻に抜け、微かに甘みが残るような、そんな豆腐がいい。

土鍋にたっぷりのダシで、コトコトと温める。

せいぜい白ネギを足すくらいで、余計なものは一切入れない。

豆腐が踊るように揺れだしたら、それが合図だ。

上等の醤油をダシで割り、豆腐には削り節と刻んだ青葱。

これだけで、飛び切り美味い酒が飲める。




カレーライス

view photostreamUploaded on April 13, 2009
by ttanabe


カレーを食うなら、母ちゃんのカレーがいい。

遊び疲れて帰る夕暮れ時、はっきりと判るカレーの匂い。

待ちきれずにスプーンだけ握ってたあの頃。

そりゃ、美味い店なら幾らでもある。

けど、懐かしさというスパイスには勝てない。




燗酒

view photostreamUploaded on January 12, 2009
by ajari


旨い燗酒を飲むなら、女将が燗の番をする店がいい。

頃合を見て、ひょいと湯から徳利を引き上げる。

底に指を当て、燗の具合を見る仕草も素敵だ。

袂を押さえて、おひとつどうぞ…なんて言われると、酒の味だってグッと良くなる。

無口な板前の作る料理を肴に、そんな燗酒を飲むのがいい。

2010年2月22日月曜日

ビール

view photostreamUploaded on November 19, 2008
by nakimusi




ビールを飲むなら夏の日暮れ時。

裏通りの馴染みの大衆酒場がいい。

店の前には打ち水の跡、開け放した戸口から風が通る。

冷えたビールを片手に、暑かったねぇ、と決まりきった話なんぞする。

何処からかヒグラシの声。

まだ明るい通りを、日傘の女性が歩いている。

なんでも無い風景を横目に、またグラスを干すのだ。




アップルパイ

view photostreamUploaded on December 20, 2008
by detsugu




アップルパイを食べるなら、初夏の高原がいい。

広い芝生の庭に、小さなチロル風のリゾートホテル。

人気の無いテラスで午後を過ごし、読書に疲れたらティータイム。

芝が陽を弾き、若葉を揺らす緑の風が通り抜ける。

籐椅子に柔らかなクッション。

ダージリンと、地で採れた林檎のアップルパイ。

そんなふうに、食べるのがいい。




旨い酒

view photostreamUploaded on March 24, 2008
by imi5




酒を味わうなら、風呂上りがいい。

舌から鼻に抜ける香りが、はっきりと判る。

もちろん、匂いの強いシャンプーなど使ってはいけない。

酒は常温か、軽く冷やしたもの。

杯は、薄手で広口の浅いものがいい。

満たした酒を、渡る風と共に飲み干すのだ。

酔いの向こうには、蔵と杜氏たちの姿が浮かぶだろう。





屋台のラーメン

view photostreamUploaded on April 13, 2008
by linlin49kimo


屋台のラーメンを食うなら、冬の駅前がいい。

寒さに震えてタクシーを待つ人たちを横目に、熱いのを啜る。

なんだかちょっと、気分が良いじゃないか。

酔いが醒めそうなら酒だってある。

わけあり気なオヤジと、判り切った天気の話なんぞしてもいい。

星空見上げて、こんなとこで何してるんだろうって自問してもいい。

そんなことをしている内に、行列も少しは短くなるだろう。



うなぎ 2


view photostreamUploaded on July 23, 2008
by madboo



鰻を食うなら、立ち食いもいい。

タレが焦げる匂いに引かれて、縄暖簾をくぐる。

ビールを頼んで、「たんざく」から「めそくりから」、「はらみ」に、「ひれごぼう」。

手当たり次第にやっつける。

立ち食いだ、気取ることは無い。

串を横食わえにして毟り取り、存分に食う。

なに、本式の鰻屋に較べりゃ、いくら食べても知れてる。





2010年2月21日日曜日

うなぎ

view photostreamUploaded on July 10, 2009
by is_kyoto_jp




鰻を食うなら、下町がいい。

それも座敷があって大川見える店なら、なおいい。

ビールを片手に、なんとは無く遠くを見て川風に吹かれる。

そうやって、ぽっかり空いたような時間を愉しめば、鰻の焼き上り。

熱い内に、肉厚なヤツを齧り付く。

時折、酒で口を洗っては、一気に食い尽くす。

ちまちま食ってちゃ、鰻が台無しだ。



居酒屋

view photostreamUploaded on September 20, 2009
by micamica



女と飲むなら、安くて美味い居酒屋がいい。

まず、何を注文されても懐の心配が無い。

それに、美味しいもの食べてお酒をたくさん飲めば、誰だって機嫌が良くなる。

機嫌が良くなれば、いろいろと都合がいい。

おまけに居酒屋なら、多少のおふざけも平気だ。

だから男は、いい居酒屋を知って置かなくてはいけない。





2010年2月20日土曜日

スコッチ

スコッチを飲むなら、女の来ない店がいい。

自分を見詰める孤独な男に、女は邪魔だ。

世間話や身の上話も要らない。

バーテンは黙ってグラスを磨き、スローなピアノが流れる

そんなカウンターで、焼けるような酒を、黙って口に放り込む。

目配りの効いたバーテンは、グラスを指さすだけで同じものを注いでくれる。

また、黙って放り込む。

そうやって、ハードボイルドな夜は更けるのだ。



view photostreamUploaded on August 8, 2008
by yuko_ppp2501





肉うどん

うどんを食べるなら、四国は高松の駅がいい。

乗り継ぎの時刻を気にしながら早足で店に向かい、肉うどんを頼む。

待つ間も無く、湯気を立ててやって来る。

透き通ったツユに白いうどん、甘辛煮の牛肉、たっぷりの青ネギ。

元から体の一部だったように、するすると入っていく。

最後のツユを飲み干して、乗り継ぎの列車に急げ。


view photostreamUploaded on October 11, 2009
by shckor


サザエ

サザエを食うなら、徳島の南がいい。

夏の日差しが照りつける頃、入江に浮かんだ筏の店に行く。

目の前の海に沈めた活サザエがメニューだ。

潮水を吸っているから出汁なんかいらない。

醤油を軽く注いで、壺焼きだ。

磯の香りと独特の味わいに、手が止まらない。

たった一つのサザエを、チマチマ食うのとはわけが違う

海風に吹かれながら、思うさまサザエを食う快楽だ。






view photostreamUploaded on January 3, 2008
by unite




2010年2月19日金曜日

そば焼き

そば焼きを食べるなら、厚い鉄板と手際の良いおばちゃんの店がいい。

使い込まれた鉄板が、四六時中熱く焼かれている。

豚バラにキャベツを手早く炒めたら、塩コショウ。

そこへ、ほぐした麺と水を吸わせたモヤシをたっぷり乗せる。

音を立てて上がる蒸気と一緒に、全体を何度か混ぜ合われば、もう火が通る。

仕上げにソースをかけて、大きく混ぜ合わせれば出来上がり。

たった一分足らず、二つのコテを器用に使って一気に仕上げる。

鉄板の上でソースがジュウジュウいってるのが堪らない。



*私の田舎では、焼きそばのことを、そば焼きと呼ぶ

餃子

餃子を食べるなら、休日の遅い昼時がいい。

ふらりとサンダル履きで寄って、注文を済ませたら新聞なんぞ読んで待つ

けれど注意を怠ってはいけない。

餃子が出来上がるタイミングを逃さず、ビールを頼むのだ。

こいつが重要だ。

酢と醤油、ラー油で作るオリジナルブレンド。

カリカリに焼けたやつをくぐらせて、齧り付く。

肉汁と白菜の甘み、ニンニクの香りを堪能したら、ビールを一気に流し込む

こいつが重要だ。

2010年2月18日木曜日

寿司

寿司を食うなら、飲み屋になってない店がいい。

客が、ちゃんと寿司を食ってる店だ。

だからって、気詰まりするようなのはゴメン。

威勢の良いオヤジと、気さくな奥さんが迎えてくれる店がいい。

旨いものを出す時には、嬉しそうな顔をするオヤジの店がいい。

コロッケ

コロッケを食うなら、通りがかりの肉屋がいい。

熱々のところにソースをかけてもらい、歩きながら頬張る。

急ぐことは無い、ただブラブラと歩けばいい。

それが見知らぬ町でも、なんだか懐かしく感じる。

食べ終わる頃には小腹も気持ちも、少しだけ温かくなるだろう。

2010年2月17日水曜日

スイカ

スイカを食べるなら、地面が白く照り輝くような夏の午後。

広い裏庭のある農家の縁側がいい。

タネを庭先に吹き、ものも言わず無心に食う。

黄金に実った稲穂を渡る風、やまぬ蝉時雨。

腹がくちたら、座布団を枕にごろりと昼寝すればいい。